ほのう
□五
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岩村「五十六のやろうがいないんだったら、村山さんの歓迎会、今日しようよ。金曜日だし」
岡な「いいですね。村山さんは予定ありますか??」
「えっ、あ」
岩「お持ち帰り出来るように頑張るぞ」
課長「セクハラだぞ!セクハラ」
岡な「そうですよ。彼女に言いつけますよ?」
岩「冗談に決まってんじゃん!課長、5000円下さい」
課長「ええー。3000円で勘弁してくれ」
課長は、奥さんが怖いから早く帰らないといけないと言って、歓迎する気持ちの3000円を岩村さんに預けてくれた。いつも飲み会は不参加らしい。
岩「そうと決まったら、みんなでシュレッダーやろう!!」
2人にシュレッダーを手伝ってもらう。その間、ずっと岡田ななさんを見てしまっていた。あぁ、やっぱり最上級の美女だ。肌もキレイだし、メイクもきっちりしてるのに派手すぎることもなくナチュラルに清楚だ。そういえば、なんかいい匂いだし。
岡な「どうしました?何かついてますか?」
「い、いえ、何も」
岩「ななちゃんの美しさに釘付けになってたんでしょ?分かるよ。分かる」
「そういえば、私が来る前は、シュレッダーどうしてたんですか?」
岩「そんなの無かったよ。最近になって中島部長が、この書類の山を作ったんだ」
岡な「面白かったですよね。台車で一生懸命運んでるの見るの」
岩「"お前ら暇なんだったら手伝えよ"とか言われたけどさ、絶対中島部長の方が暇じゃんな」
岡な「そうですよね」
岡田ななさんは楽しそうに笑った。
可愛い。
それを見て、私の頬も上がっていた。まるで、魔法にかけられたように。