ピカピカの1年生
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でも、岡田くんに彼女がいるってことは、私とイモイモマックスに行くことは了承得てるのかな。
あ、でも別にやましいこともないし、岡田くんもそんな気が全くないってことか。
てか、私がイモラーってどうして知っていたんだろ。
今日は怒られないと分かった彩奈が、岡田くんに絡みはじめた。
「よく考えたら、岡田くん、家柄いいし高学歴高収入のイケメンだもんなぁー」
「よく考えたらとはなんですか?失礼ですよ?」
「ごめんごめん。でさ、彼女ってどんな人なの?」
「んん、……正式に婚約しましたら、篠崎さんにも報告させていただきますから……」
「あら、そうなの?へー。ところで何か用?」
「いや、始業時間まで、まだありますので、お話でもと思いまして……」
「なにそれー。もしかして、毎日、私のとこに来ないと調子出ないかんじ?」
「はい?それはどういう意味で?」
真顔の岡田くん。彩奈の冗談は通じないタイプ。
「……。いや、何でもない。忘れて?」
「ん???」
そこに、岡田くんを呼びに他の部の社員がやってきた。
「岡田さんすいません。プレニアムイベントの会場が……」
「はい。分かりました。対応します。。では、そういうことなので、篠崎さん、村山さん、失礼します」
そう言って岡田くんは手のひらを胸の辺りまで上げて1度だけ軽く振った。
「くっ。まじさ、あいつギャグセン上がってるじゃん」
彩奈がへらへら笑い、私もおかしくて一緒に笑った。いつもお堅くて彩奈に怒ってばかりの岡田くんが、私たちに手を振るなんて面白すぎてやばい。
「てかさー。あいつの彼女って、絶対お見合いだと思わない?経歴と写真だけ見たらイイ男って勘違いしちゃうじゃん。実際は冗談通じないつまんない男なのに。何も喋んなかったらまぁまぁモテると思うんだけどなー。それでさぁ、凉羽があんまりうるさいから聞いてみたけど彼女いるって、ねぇ?」
「ねっ」
「あ、それでさ?彩希のお泊まりのお相手は誰なのさ?」
「それが……。こうこうこういうことで……。かくかくしかじか、岡田くんのマンションの玄関マットで酔っぱらって寝ちゃってたの。それでめちゃめちゃに怒られた……」
「あはははっ!それは!怒られるに決まってんじゃんっ!!ってか岡田くんじゃなかったら、彩希おそわれて……」