ほのう

□四
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2階に戻ると、いそろくさんの姿が見えた。茂木さんが蹴破ったドアを修理している。

岡な「五十六さんスゴい!何でもできるんですね」

岡田ななさんは、誰にでも明るく話しかけるんだ。あんな可愛い顔してても、いそろくさんには振り向いて貰えないのに。

五「金具が外れていただけだよ。こんなに脆いんじゃ防犯上良くないね。もっと、頑丈なのにしてもらうように言っておくよ」

課長「おいおい、仲良いのは分かったから、あんまり会社でイチャつくな」

五「あっ!急がないと。今から大阪行かないといけないんだ」

岡な「気をつけて下さいね」

いそろくさんはそのまま早足で行ってしまった。
岡田ななさん、ちょっと、いそろくさんに馴れ馴れし過ぎない?私だってあんなに話したこと無いのに。いそろくさんも楽しそうだったし、気をつけて下さいって奥さんじゃないんだから、課長もイチャつくなって、、、岡田なな、、岡田五十六って!!

「あっ!!!」

岡な「どうかしました?」

「お、岡田ななさんって、いそろくさんの、いそろくさんの、奥さんですか??」

岡な「そうですよ?知らなかったんですか?」

課長「なんだ。知らないやつがいたのか」

「あ、あー。なるほど」

課長「かわいい嫁さんが、ドアの無い部屋で空調効かなくて体調壊さないか心配で来たんだと」

「へぇーーーー」

驚いて語尾が伸び続けた。


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