学園物語

□昼下がり
1ページ/3ページ

「やば、なんで?英語のノートがない…」

昼休みが終わって席に戻ると、後ろから松倉の焦ってる声が聞こえてきた。振り向くと、カバンの中身が机にブチまけられていた。

「あ!これだ!…いや、違う…やっぱない…どうしよ、ちゃか!」

そんな情けない顔で俺に言われても、俺持ってないし。

でも、そういえば。

「お前、昨日さぁ…誰かに貸してなかった?」

「え?……貸した!そうだ、貸したわ!海人〜!!」

ガタンと音を立てて椅子から立ち上がり、海人のいる隣のクラスへと走っていった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ