松松物語
□おまけ
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嬉しそうに笑う元太に手を引かれながら、俺たちはみんなのところへ向かった。
あっ！でも待って！
「なんかちょっと、このまま戻るのマズくない？」
繋いだ手を指差す。
「大丈夫だって。」
「いや、でもさ…」
「だって、みんな気付いてるもん。」
「ええ？！うそでしょ？！」
「ほんと。あーしめ以外ね。」
マジか…
「…いや、余計気まじぃだろっ！」
「いいからいいから。みんな祝福してくれるって！」
ええええーーーー
勘弁してくれよ…
「テーンテーテテーン♪ テーンテーテテーン♪」
なんで結婚行進曲なんだよっ！
「アホか、やめろっ！」
「痛ってぇ！なんで殴んだよ！」
「うっせ！バカ元太！」
「あ！バカって言った？ねぇ、言ったよね？」
「言いましたけど、何か？」
「そのバカを好きなのはどこの誰ですかー」
「は？好きじゃねぇし！バァカ！」
「……」
「あ、うそ、ごめん。元太、好きだよ？」
「…くくく！俺も好きだよ！」
「お前っ！信じらんねーー！」
「いえーーーーーーい！」
なんかさ、これでいいの？
ちょっと不安になってきたんだけど。
でも、いっか。
うん、このままでいっか。
結局松松かよーって言ってくれるみんなが目に浮かんだ。