松松物語

□謎は全て解けた
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「ふぃーーーーお疲れーぃ!」

午前中の稽古が終わって俺たちは楽屋に雪崩れ込んだ。

「腹減ったーーーー!」

マジで?
元太の食欲にはほんとびっくりするよ。若いよね!俺、無理かもーーー

とりあえず俺はボフッとソファーに体を投げ出した。稽古は楽しいけど覚えなきゃいけないことばかりで、身体だけじゃなくて頭もパンパンだ。うつ伏せのまま目を閉じて、張り詰めていた神経もオフにする。

じわーっと疲労感が痺れのように全身に広がっていった。メンバーの声が楽屋を飛び交っている。スタッフが弁当を持って来てくれた音がしたり、それをノエルが受け取ってる声がしたり、タオルがないと松倉が騒いだりしているのを、ぼーっとした頭の遠くの方で聞いていた。
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