松松物語

□接近戦
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「はい、いいよー!目線こっちにくださーーい」

今日は東京に戻ってきたその足で、雑誌撮影へと向かった。あーやっぱ七人最高っ!みんなで騒ぎながら和気藹々と、撮影は順調に進んでいた。

「オッケーです!次は七五三掛さん、吉澤さん、お願いしまーす。残りの方は待機しててください。」

「「はーい!」」


「しめしず、いってらー!」
「頑張ってー」

メンバーが準備してる二人に声をかける。

「しめ!しめ!」

俺はスクリーンの方へ進んでたしめを呼び止めた。しめが、ん?って顔で振り返る。

「今日もかわいいよ。ちゅ!」

「ふふ、ありがと。上機嫌だね、元太。」

俺のおふざけにニコッと笑ってくれたしめの肩を、横から伸びてきた手がガシッと捕まえた。

「ほら、いくよ。」

手の主はもちろん閑也。閑也はそのまましめの肩を組んで促しながら歩き出した。チラッと俺の方を振り返り、べーっと舌を出す。俺は笑って手を振った。

俺のにちょっかい出すなって?
いいじゃん、久しぶりにあったんだから。
コミュニケーション取ろうとしただけだってば。

でも閑也のあの感じ、嫌いじゃないんだよな。守ってる感じで男らしい。やたら滅多焼きもち焼いて不貞腐れたりしないし…俺みたいに。
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