松松物語
□海人の楽しみ
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あー今日もまだまだあちーな。
クーラーついてるよね、ここ?
まだストレッチしかしてないのに、めっちゃ汗出てきた。
やば。
レッスン室の鏡の前で、顔の汗を拭った。
あ、きたきた!
「おーっす、元太ーーーー!!」
俺は入ってきたばかりの元太に向かって、両手を挙げてぶんぶん振り回した。
元太はちょっと苦しそうなしかめ面で、軽く咳き込んでる。俺にひらっと片手で挨拶を返してよこし、そのまま壁際のテーブルの方へと向かっていった。
なんで息切らしてんの?
走ってきたの、あいつ?バカだww
少し遅れて松倉も姿を現した。
「おはよーございまぁす!ふぅ…」
入り口で足を止めて呼吸を整えてる。
「おーカイト、おはよー!元気してたー?」
俺に気付いて笑顔で手を振ってきた。
尻尾振る犬みてぇw
俺もまた両手を振って「まつく、あいたかったよー」って応えてみた。なんだそれって笑い飛ばされたけど。
あ、元太の後ろ姿を見つけたらしい。
「おおぉい、元太ぁ!んだよ、お前。ずるいぞ!」
笑いながら悪態をついて、元太の方へ駆け寄っていき、後ろから飛びついて羽交い締めにしてるのが見えた。
あーなんだ、いつものイチャイチャか。