学園物語

□Xmasの願い事
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っていうすったもんだを経て。

クリスマスイブの今日、俺の部屋で松倉を独り占めしている。

どうせ街はカップルだらけだし?男2人でどこ行くよ?ってなって、結局は俺の部屋だよねって。

松倉がドーナツを買ってきて、それを一緒に食べた。

「クリスマスケーキじゃないの?」

「それは明日でしょ?」

「明日も来るんだ。」

「うん。え、ダメ?」

っ!

微妙な上目遣いに少し垂れる眉毛。笑ってないはずなのにきゅって上がってる口角。

「お前さ、それ狙ってやってる?」

俺はまた緩む口元を隠しながらちらっと松倉を見た。

「え、何が?」

惚けた顔しやがって。
かわいいじゃねぇか、ちくしょー。

「その顔、禁止ね。」

「は?何、どの顔?俺、これしか持ってないんだけど。」

「これしか持ってないっ!」

自分の顔を指差し困惑気味な顔して今日も絶好調な松倉節に俺は吹き出した。
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