学園物語

□飾らない言葉
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堪えきれずに小さく嗚咽を漏らして、俺はちゃかの腕の中で絶望的な気分だった。

俺だけだった。

こんな気持ちでいたのは、俺だけだったんだ。

どうしよう。

最悪だ。

もう友達にも戻れないかもしれない。
俺はこのままコイツを失うのかもしれない。

俺は怖くて怖くて、俺を抱きしめてるちゃかの腕にしがみ付いた。

このまま離さなければ、元に戻れるだろうか。

他の誰にも入り込めない、マブダチに。

誰かに取られたくないとか欲を出して後先考えず焦って突っ走って…

自分の手でこの関係を壊してしまったことを、どれだけ悔やんでも悔やみきれなかった。

「ごめん…」

ちゃかはそういうと腕の力を緩めた。

こっちこそ…ごめん。
好きになっちゃって…ごめん。

胸の中で呟きながら俺はちゃかの腕の中から一歩踏み出そうとした。
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