松松物語

□時間よ、止まれ!
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「すげー!」

「なにこれなにこれ!ヤバくない?」

案内された部屋を見渡して俺たちは叫んだ。

広々とした畳の純和風なリビングスペース

大きな窓から見えるライトアップされた庭

奥の和室には二つ並んだローベット

うわぁ…なんかすげぇ…

「ちょ、元太!こっち!」

海斗が跳ね上がりながら手招きする。

「なになになに??うぇええええい!」
「すげぇ!ヤバい!」

海斗の肩越しにのぞき込むと、湯気が立ち込める風呂場が見えて、俺たちのテンションはさらに上がった。

これぞ日本のお風呂!って感じで、めっちゃいい匂いがしてる。きっと檜の匂いだ。薄暗い灯りの中でちょろちょろと音を立ててお湯が出てて、もう、いつでもどうぞ!って感じ。
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