本編
□kzm
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(かずま)
「 っしゃー 明日から休みやー!!!」
「 なにがそんな嬉しいん www 」
「 嬉しいやーん 早起きしなくてええんやでー? んきゃー っ」
そう、明日からGW
周りの席の奴らは
どこいくー、なにするー、彼女とー
友達とー って大盛りあがり
「 なぁ かずまは連休ひまあるん? 」
隣の席の女が急に話を振ってきた
か「 ああ、俺 ? どうやったかな… 」
「 ひまやったら、遊ばへん? 」
か「 えっ なんでやねんw 」
「 なんでやねん て何ー? 遊ぼー言うてるだけやーん w」
いやいやだから俺とお前とで
一体何をして遊ぶゆうねん、つー事で…
か「 ひまやったらなー 」
「 絶対やで !ひますぎてひまやったら連絡してやー?」
か「 おんおん …」
まぁ〜せぇへんけどな〜
バッグを持ち教室から出ようとすると
知らないやつらが教室のぞいて
「 おらんやーん 」
「 このクラスなん ? 」
「 聞いた方が早いんちゃうー? 」
「 あっ、あれ!…ちゃうかったーw 」
誰か探してるようだった
ったく、なんやねん
チャラチャラした奴らやなー
素通りしようとすると
そいつらの中のひとりに引き止められた
どんっ
「 なぁ 」
か「 … あ? 」
「 は?なんやねんこの生意気な小僧っ 」
か「 … 」
そりゃ声かけられるより先に肩どつかれたら誰でもイラッとするわ
すると3人いる中でいっちばんの
イケメンが
「 ごめんな〜 気ぃ悪くさせてもうて〜 」
か「 いや別に … 」
「 このクラスの女の子探してるんやけどー 」
か「 ああ… 」
「 ♡ … ちゃん、やっけな? 」
か「 … っ ♡? 」
「 あ〜知っとるん? よかったわ〜 」
か「 まぁ… 同じクラスやし …」
「 もう帰ってもうた? 」
か「 帰った…というか… 」
なんやなんやこのチャラ男♡になんの用やー!
不審者を見るような視線を送っていると
教室にいた女たちが黄色い声をあげだした
「 え! あれ! 」
「 きゃっ 翔さんやんな? 」
「 生初めて見たわー かっこよー 」
そいつらとは違う、近くにいた女が近寄ってきて
「 ♡さん、お休みですよ? 」
翔 「 ああ そうなん? 具合でも悪いんかな? 」
「 いや、そこまではちょっと… あんま話したことないんで… 」
翔「 そうなんか〜 わかった、ありがと〜 」
え、なに?ほんまなに?
なになになに?くっそ気にしとるやん
なにーー?
♡が居ないことを知って諦めたようで
教室の前から居なくなった
きゃーきゃー騒いでた女共によると
あいつは3年の 翔さん …
誰もが知る…は大袈裟だろうが
それなりにイケメンで知られてるとか
だから、そんなやつが♡になんの用なのか俺はスーパー気になるんやけど?
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(♡)
チロリロリロ〜♪
♡「 いらっしゃいませー 」
男の集団がぞろぞろと入店。
その中のひとり、明らかに未成年オーラを放ったお方が
「 セブンスター ボックス 」
タバコのお買い上げとのことで
♡「 ああ、 はい、こちらでよろしいですか? 」
「ああ、はい!」
♡「 なにか年齢確認できるものございますか? 」
ほれ、だしてみなさい未成年…
「 えー!俺未成年に見えるん?嬉しすぎるわ〜w え、いくつみ見えるん? 」
♡「 お店の決まりなだけなので… 」
「 今なんも持ってないねーん、タバコ切らしてもーたし〜、今日は見逃してくれへーん?頼むわーっ」
♡「 申し訳ございませんが、確認ができないとお売りすることができない決まりなので。」
どうだ!!!
すると、奥から背の高い人があたしの方に向かって歩いてきた
「 俺たちどっからみたら未成年なん ? 」
♡「 … ただの決まり、なので!」
「 ほら、俺もタバコもーとるし… な?他で買うてるゆうことは… わかるやろ? 」
♡「 でも!!!だめです!!!」
この人は未成年じゃなくても
こいつは未成年なんだからむり!だめ!
ぜっったいに!売らない!
「 翔さーん、もうその女めんどいんで向こうのコンビニ行きません? 」
その背の高い人は真っ直ぐずっとあたしの目を見てきた…
負けじと 眼力を……!!!じーーっ
翔「 … ♡ ?」
♡「 …げっ、名前…なんでっ」
翔「名札。つけとるやんアホなん?w 」
…(;・ω・)ハッ!
♡「 そ、そうでした ! はい♡ですが!」
クレームでもなんでも入れてみろ!
あたしは絶対に悪くない!!!
翔「 ふーん 中学生くらい? 」
♡「…中学生バイトできないと思いますが。」
翔「 そうやったwww」
そいつが笑うと周りもあたしをバカにしたみたいにゲラゲラ笑った
♡「 … むぅ… 」
翔「 なにそれ w 」
♡「 ……? 」
翔「 ふてくされてるん ?」
♡「 べつに !」
翔「 めっちゃかわええww」
またバカにしてる… むかつく …
♡「 むぅ… 」
パシャッ
翔「またやった!!かわえ〜w」
♡「あ!盗撮!!消してください!!」
翔「撮ってへんしーー」
♡「音したもーん!!消してー!!」
翔「じゃ〜あ〜 」
♡「……ぷぅ … なんですか 」
翔「 質問に答えてくれたらええよ、消すわ 」
♡「 …質問 ? 」
翔「 3つ!! わかった? 」
♡「 3つ… って…内容によ…っ」
翔「 はい、ひとつめ〜 」
♡「 …っ 」
翔「 いくつ? 」
♡「 … 16 」
翔「ほーん、高1かぁ!!」
♡「… 」
翔「ふたつめーー えーっと どこ高? 」
♡「 えー、そんなことまで… 」
翔「 ええやん別に乗り込んだりせぇへんしw 膨れ面消してあげへんよ ? w」
♡「 ……… 〇〇高ですけっ」
翔「 であああ?ま?じ? 」
♡「 わあっ びっくりしたぁ … 」
すっごいでかい声出すから…
翔「 いや、ゔぅん… 、 何組 ?」
♡「 …いやそれは。 後ろ、お客様お待ちなので、、いいですか?もう。」
翔「 ああ… すんませんー 」
あの集団のせいで他のお客さんに迷惑かけてしまった…
「 なんか言われてたん? 大丈夫? 」
♡「 大丈夫です、すみませんお待たせしましたっ 」
写真を消してくれてるかわからないけど
とりあえず居なくなってくれて一安心
バイトを終え、家路についた。
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