twins
□コドモ×ト×コドモ
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初めてヒソカを見たとき
血に染まったような赤い髪がきれいだと思った
「こんな感じかな♡」
「うん!」
ヒソカには殺しの才能があった
やっぱりヒソカには血がよく似合う
「でも、ラムみたいに
美しく殺せないナ♦」
「殺しに美しさっている?」
「少なくともラムの殺しは
とっても美しかったよ♡
ゾクゾクするくらいにネ♡」
「ありがと」
地面に転がる死体に
金銭以外の価値なんてない
この人はたまたま私たちの目の前にいて
なんとなく殺された
それだけのこと
「ねぇ、もっとシたいな♦」
「目立つところで大げさにやんないこと
あくまで「暗殺」に徹してね」
「OK♠」
いつもイルミに言われてた
ラムのは暗殺じゃなくて虐殺
ちゃんと目立たないように人の存在を
この世から消してよって…
イルミ…、私 ちゃんと暗殺してるよ…
「♪」
私とヒソカは
無一文で家族もいないただの子ども
ただ、人を殺すことが上手いだけで
ここまで生きている
ヒソカは、人を殺すことをいとわない
というか最初から人の命を奪うことに関して
なんの躊躇いもなかった
ヒソカは殺しを楽しんでいる
今では私みたいに一瞬で人を殺せるようになっていた
「ヒソカ、やっぱ才能あるよ」
「このモヤモヤした煙みたいのが弱い人間は
あっさりと殺せる…♣」
「あ、あれヒソカにも見えるんだ」
「ラムもかい?」
「うん ちょっと前からだけど」
少し前から、行き交う人々の体に
薄い煙のようなものが見えるようになった
それは人それぞれさまざまで強弱がある
ちなみにヒソカのは、普通の人よりも強め
私のも似たような感じ
「たぶん、このモヤモヤしてるのが強いと
力も強いんだろうね♠」
「じゃあ、強くなったらモヤモヤも
大きくなるのかな?」
「やってみようか♡」
「うん」
とは言ったものの、ゾルディック家での訓練のようなものができるわけでもないし
どうしたら強くなるとか、わからない
「いいこと考えた
このモヤモヤがすごい人を探してさ
聞いてみようよ」
「ラムは勉強嫌いなんじゃないのかい?」
「こーゆーのは好きだよ
ヒソカは?」
「ボクも大好きさ♡」
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