††996††

□暗殺者
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バスが着いたのは、大きな門の前
ここがゾルディック家の正門らしい



ってか、観光バスでこんなところまで来れるんだ
いちいち こんなザコ相手にするの大変そうだなぁ





「あ、私もここで降りるんで大丈夫です」





そう言って観光バスは走り去っていく


残ったのは どっからどうみても、ただの観光客には見えない3人組
かなり弱そうだし、美しくない

3人は管理人さんを脅して脇にあるドアの鍵を奪い、そのドアから入って行ったが 次の瞬間には骨になって帰ってきた





「お嬢さんも、こうはなりたくないでしょう?」

「あ、私 その人達と目的違うんで」





あの管理人さんも人が悪い
あんな小物に勝てないわけないのに
つまりあの扉はダミーってことなんだよね?
とりあえず、イルミに着いたって連絡しよ





「イルミ? 正門の前に着いたよ」

『あぁ、すぐ行く
管理人室で座ってれば?』

「そうしよっかな」



荷物もあるし、立ってるのも疲れるし
私は管理人さんに声をかけた



「あの、イルミが迎え来るまで
ちょっと待たせてもらってもいいですか?」

「!?
貴女、イルミ坊っちゃんのお知り合いで?!」



イルミ坊っちゃんって…
イルミ お坊っちゃんなの?
確かにガイドさんも名家って言ってたし…



「イルミの友達なんです 私」

「これは驚きました
イルミ坊っちゃんに 貴女のような友人がいたとは」





管理人さんが驚いていると
ゴゴゴという地鳴りのような音が響き渡った





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