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□挑戦
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「そうだ、渡したいものがあったんだ」





私なりの願掛け
クロロが帰ってきてくれたら渡すと決めていた



「蜘蛛?」

「蜘蛛モチーフの栞見つけて、これって思ったの
調べたら蜘蛛って結構 幸運の象徴だったりするんだってね
幻影旅団も蜘蛛って呼ばれてるし」

「へぇ、初めて見た」

「本読んで待ってて
除念師見つけて、すぐにもどってくるから」



幸運を掴む願掛けの蜘蛛
私とクロロに幸運が訪れますように



「使わせてもらうよ」

「私だと思って大事にしてね?」

「ラムを本に挟むわけにはいかないな」

「あ、そっか」

「でも、見るたびラムを想うよ」

「うん!」





_____





「驚いた♦
どうしてラムがクロロと一緒にいるんだい?」

「クロロは今 念が使えないから護衛」



除念師のヒントとなる物を見つけたということでヒソカの元に行く


クロロと相談した結果、ヒソカには全てを話すことにした



「ラムとクロロが知り合いとは驚きだ♣
…もしかして、クロロがラムの念の先生かい?」



こちらから話すまでもなく、ヒソカは察したようだ



「そうだ」

「さすがだ♦
よくラムをここまで育ててくれたね♡嬉しいよ♡」

「お前のためじゃない」

「私も一緒に除念師探しに行く
連れてって」



そう言うと、ヒソカは新しいおもちゃを買ってもらった子どものように喜んだ



「君の飼い主は許可してくれたのかい?」

「だから連れてきたんだ」

「そうか、とっても楽しい仕事になりそうだ♦」

「ヒソカ、ラムに手を出したら殺す、いいな?」

「わお♡とっても素敵な忠告だ♡
安心しなよ、いくら育ったとはいえラムまだまだ未熟♦
ボクの狙いは貴方だ♠」



とても好戦的な眼差しを向けるヒソカを特に気にする様子もなく、クロロは私に向いた



「ラム、無理はするなよ」

「…それは、約束できない……
クロロのために無理しないと
意味ないもん」



クロロは呆れたようにため息をつき、いつものように頭を撫でた



「頼んだぞ」

「うん!」



まるではじめてのおつかいだ
クロロに初めて何かを託されとてもわくわくしていた



「いってくるね、クロロ」





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