††996††

□無力
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「ただいま、ラム」





いい夢を見た
クロロが帰ってくる夢





「おかえり!」



クロロに抱きつく
すごくリアルな夢だ
本当にクロロの匂いがする



「ラム」



そのままクロロに抱きしめられる
あったかい



「?
あれ?夢じゃない?」



いつもはクロロに抱きついたところで終わってしまう夢が終わらない



「何言ってるんだ?
寝ぼけてるのか?」

「クロロ?本物のクロロ?」

「当たり前だろ?
オレがいない間 そんなに疲れてたのか?」



呆れたような、笑い方
夢じゃない!本物のクロロだ
本当に帰って来たんだ



「会いたかったぁ」



これが現実だとわかったうえで、改めてクロロにぎゅっと抱きつく



「すごいな、ラム
フロアマスターだなんて」

「うん!クロロをびっくりさせたくて」

「さすがラムだな
本当、いつも驚かされっぱなしだ」



久しぶりに頭を撫でてもらう
この瞬間 がんばってきたことが全部報われる気がする



「あれ?
そういえばどうして絶なんてしてるの?」

「…」

「クロロ?」



言葉を選んでいる様子のクロロに首をかしげる





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