††996††

□変質者
3ページ/4ページ


「ねぇ、夢かな?
モニターでしか見てないけど、腕 こっから切れてたよね?」



見間違いなんてするはずない
確かに両腕ともこの辺から先が切れていた



「あれは手品さ♡」

「ふざけないで」





恐る恐る腕に触れてみると、違和感を感じた



「?」

「これ、ボクのもう1つの能力
ドッキリテクスチャーって言うんだ♣」





手品のタネあかしをするように腕を覆っていた薄い布を剥がすと、わずかに傷の縫合したあとが見える
やっぱり両腕とも無くなっていたんだ



「やっぱ両腕 持ってかれてたんじゃん
ねぇ、もしかして怪我するの趣味なの?」

「こうして大怪我すると心配してくれるだろ♠
だからラムもここに来た、違うかい?」

「違わない、けど」



なにその究極の構ってちゃん
ってか、バカ?
普通そんなことのために腕 切り落とされる?
やっぱヒソカは理解できない



「そんなことより
続き、しにきたんだろ♡」

「違うから」



否定の言葉も届かないようで壁際に追いやられる



「あれ?」



鏡越しにヒソカの背中のタトゥーに気づく
12本足の蜘蛛に数字の4
このタトゥーどこかで…



「ねぇ、ヒソカって幻影旅団なの?」



ヒソカは私の言葉に驚いた様子で背中のタトゥーを確認した



「あぁ、まぁね♣
驚いたな、ラムの口から蜘蛛の名前がでるなんて♦よく知ってるね♠」



つい思い出して言ってしまったけど、私がクロロと繋がってるってヒソカに知られたら面倒なんだよね?


色々しゃべってボロが出る前に帰ろう
案外 元気そうだし、お風呂入ったってことはもう寝るつもりだったんだろうし





.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ