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□天空闘技場
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「こちらがファイトマネーになります」



窓口のお姉さんから渡されたのは自動販売機でジュース1本買えるだけのお金だった



「これ、私が稼いだの?」

「あぁ、1階は勝っても負けてもジュース1本分のファイトマネーがもらえるんだ」

「はじめて…」





私は、生まれて初めて自分でお金を稼いだ
お小遣いもらえるからアルバイトしたことがなかったし、取引で動かしてるのは会社のお金だから、自分でゼロからお金生み出したの初めてだった



「クロロ、これ」



私は初めて得たお金でジュースを買い、クロロに渡した



「これっぽっちだけど、私が生まれて初めて自分の力で得たお金なの
だから、これはお礼
こんなの、クロロにしてもらったことの500万分の1もお返しできてないけど」

「ありがとうラム」



クロロはジュースを受け取り私の頭を撫でてくれた



「1日に何回戦ってもいいんだよね?
私、もっともっと戦いたい!」

「だから無理はさせないって…」

「無理じゃないもん
さっきだって、一回軽く蹴り入れただけだもん」



あんな自分より大きな人を軽く蹴っただけでダウンさせちゃうなんて、人間離れしてしまったなぁ…と、少しだけ切なくなった



でも、 今はそんなことよりも戦ってお金をもらえることが嬉しくて楽しくてたまらなくなってしまった



「そうか、ケガはするなよ」

「もちろん!絶対しないよ!」



私はるんるんで受付に申し込みに行った



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