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□せんせい
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斡旋所からほど近い街に宿を取り、そこで作戦の練り直しを考えることにした





「あの人、私たちはまだ合格してないって…どういうことなんだろ?
ハンターライセンスも持ってるのに……、あれ?2つある」





カバンを探ると私のライセンスの他にもう一つ ハンターライセンスが入っていた





「あ!やば!」

「どうかしたか?」

「どうしよう!クラピカ
私、 センセのライセンス返すの忘れてた!」

「先生?誰のことだ?」





そうだ、クラピカはセンセ知らないんだ
あー、どうしよう あの人の連絡先なんて知らないのに





あたふたしてると、部屋のドアをノックする音がした





「私でるね、はーい」





宿の人か、あるいは部屋を間違えた誰かかわからないが、ドアを開けると





「よぉ!」

「センセ?!どーしてここに?」





無精髭と相変わらずのダサい道着を着たイズナビさんが立っていた





「オレのライセンス お前借りパクしてったろ」

「今ちょうど、それ見つけて困ってたの
ごめんなさい、売りとばそうとかそんなの考えてたわけじゃなくて」

「ラム、知り合いか?」





部屋の中からクラピカが少し警戒しながらこっちを見ている





「今 ちょうど話してたセンセだよ
こっちはクラピカ 前に言ってた私の友達」

「オレはイズナビ ハンターだ
お前ら、あの斡旋所で門前払いくらったんだろ?」

「! なぜそれを」

「そーなの、私とクラピカはまだ合格してないって言われたの
…もしかして、センセが前に言ってた私とクラピカじゃ無理ってこのこと?」

「どういうことだ?」





立ち話もなんなのでセンセを部屋に招き入れ話をきくことにする
クラピカは、最初のときの私みたいにセンセを警戒してるみたい


まぁ確かに、見るからに怪しいし、どう考えても強いし、常に隙は作らないし、クラピカなら警戒して当たり前か





「まずこれ、返すね」

「おう」





センセにライセンスを返し、話を始める





「単刀直入に問う
私とラムがまだ合格していないとはどういうことだ?」

「ったく、似た者同士だなお前ら
それが人に物を問う態度か?」

「センセ 私とクラピカがどうやったらちゃんとした合格になるのか、教えてくーださい」

「ほんとムカつくガキだな
仕方ねぇ、 いいか お前らが合格したのは表向きのハンター試験だ
だが、それだけじゃ一人前のハンターになったことにならねぇ
お前らに足りないのは、裏ハンター試験の合格だ」

「「裏ハンター試験?」」





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