chain
□かたらい
2ページ/2ページ
クラピカが語ったのは驚くことばかりだった
幻影旅団という盗賊グループに惨殺されたクルタ族の生き残りだということ
その仲間の目を取り戻すためにハンターを目指していること
その話をしてくれたクラピカの声には決意がこもっていた
幻影旅団は流星街出身の者が多いという、だから私が流星街出身って行った時 クラピカはあんな顔したんだと理解した
「普段は黒いカラーコンタクトをしているんだが、私の本来の色はラムのような明るい茶色なんだ」
「すごいね、クラピカ…
たった1人で みんなの無念を晴らそうとしてるんだね
なんか、私達って似てるね
どっちも家族や友達いなくて、1人で戦おうとしてて…
って、ごめんね 私なんかよりクラピカの方がすごいけど」
「いや、私も同じように思っていた」
「私たち、似てるのかもね」
「そうだな、だが 私は他の客に絡んでる輩に自らつっかかったりはしないがな」
「つっかかるって…
でも、そのおかげでこうして友達になれたんだもん いい性格でしょ?」
「それもそうだな」
初めて会ったとは思えないくらい、クラピカと過ごす時間は穏やかで落ち着いた
翌朝、私とクラピカは同じ船に乗り ハンター試験の会場を目指した
.