chain

□ともだち
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「あーあ、ミートパイ冷めちゃった」





大の男3人がかりで私みたいな可憐な女の子にのされるなんて、少しは鍛えたらいいんじゃない?


とは言わなかったけど、目障りなオニイサン達を床に転がしたまま私は中断していた食事を続けた





「手間をかけさせてしまった
礼を言うよ」





金色の髪の人はそう言って私の横の席に腰を下ろした





「私こそ、勝手にことを荒げてごめんね?
あなたみたいなキレイな人にあんなウジ虫みたいのが絡んでるのが許せなくて」

「いや、感謝している
あのままだったら、私が奴らを寝かしつけねばならなかったからな」

「ふーん、強いんだねあなたも」

「君もな
私はクラピカ 君は?」

「私はラム
よろしくね クラピカ」





そのまま クラピカと一緒に食事をして時間は過ぎていった





「そろそろ私は宿に戻る
ラムはまだここにいるのか?」

「うん、今日は朝までここにいて
明日の朝 船に乗るんだ」

「寝ずにか?」

「うん 船の中で寝ようかなーって
ここのお店 朝までやってるみたいだし」





クラピカは何かを考えたあと、口を開いた





「女性1人というのは危険だ
さっきの様な奴らにまた絡まれでもしたら」

「また寝かせるよ」

「それもそうだが
よかったら私の宿に来るか?
私も明日の朝の船に乗るんだ」

「本当に? いいの?」

「ああ、助けてもらった礼だ」





まさか1番最初に話した子と仲良くなれるなんて思わなかった
しかもこんなに可愛い子
やっぱ普段の行いがいいからなぁ
(スリしてるけど)





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