†966†

□一年間
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案内状通りにたどり着いたのは天高くそびえ立つビル



の隣にある、庶民的な定食屋さん



「ここであってるんだよね?」

「あぁ、間違いない」

「合言葉も、定食屋さんって感じだもんね」



1年ぶりのハンター試験
なんか、わくわくしてきちゃった



「クロロは試験受けないの?」



唯一、心にひっかかるのはクロロと離れること
島での暮らしで1ヶ月離れていたけど、またあの時みたいな寂しさがこみ上げる



「あぁ、オレはハンターになる気はないからな」

「そっか、じゃあ帰ってきたらハンター試験の話きいてね!」

「そうだな、楽しみにしてる」



少しだけ、クロロと一緒に試験受けられるかもって期待しちゃったぶん 寂しさは募る



「うん!いってくるね」



めそめそしてたら心配かけちゃうよね
試験なんてぱーんって合格して、クロロにいっぱいなでなでしてもらうもん



「ラム」

「ん?なーに?」

「オレとの約束、覚えてるな?」

「当たり前!
だって、約束破ったら続き教えてくれないんでしょ?
絶対に、約束は守るよ」



なんか、約束破っちゃったらクロロにもう会えなくなるような気がしたから
一瞬だけ、そんな気配を感じたけどそんなのは気のせい


合格したらお願いきいてもらうんだもん、私はそのことだけ考えていればいい

私は定食屋さんの扉を開いた



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