†966†

□孤独
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「ラム」

「ん?」

「お待たせ、ラム
迎えに来たぞ」

「あれ?クロロ?
もう1ヶ月経ったの?」

「あぁ、よくがんばったな
帰ろう ラム」



手を差し伸べるクロロ
会えなくて寂しかった!やっと会えた
この1ヶ月、毎日寂しかったんだよ!
…あれ?私 1ヶ月何してたっけ?



「クロロ…、私」

「ん?どうした?」

「私、何もしてない…」

「そんなことないだろ
ラムは1ヶ月 オレと離れて過ごせたじゃないか
それだけでいいんだよ、ラムはお嬢様なんだから、何にもできなくて当然だ」



笑顔でクロロは私の頭を撫でた
違う、こんなの違う



「違う!!!」



勢いよく目が覚めると私は洞窟の中にいた



「夢…」



初日からなんて嫌な夢を見たんだろう
もしかして、正夢?
このまま寂しがってたらあの夢が本当のことになっちゃう…



「このままじゃダメだ
よーし! 昨日の遅れも取り戻さないと!」



寂しさを振り切って私は自分のやることを再認識した
クロロと会えない1ヶ月、私はお嬢様をやめる


この環境で、生き抜いてみせる
そして もっともっと強い人になるんだ



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