†966†

□四大行
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クロロside.



教えるまでもなく纏をやってのけたラム
もちろん時間を置くことなく 絶 もやってのけ、練に至っては笑えるくらい大量のオーラを出してのけた



「どうかなクロロ?
私ちゃんとできてた?!」

「あぁ、ばっちりだ
さすがだなラム」



褒めるたびに、頭を撫でてやるとわかりやすく喜ぶラム
こんなバケモノみたいなポテンシャルを持ってても中身はただの女の子だ



「オーラをかなり消費して疲れただろ?今日はこのくらいにしとくか」



いくら才能があろうと、肉体はただの一般人だ バカみたいなオーラがあっても 器が脆かったら内側から壊れる可能性もある



「えー せっかくテンションあがってきたのにぃ
もーちょっとだけやろ?」



新しい遊びを覚えた子どもだ
自分が疲れていることも忘れて遊びに没頭している
これは、一旦 スイッチを切ると電池がなくなったように寝るだろうな


んー、しかし 器の強さはやはり肉体か…念を教えながらこの子どもに肉体改造をさせるのはそれこそ壊れてしまうだろうし…



難しいゲームだな…



「ねーねークロロぉ
念ってさ、ドカーンみたいな必殺技ないの?」

「必殺技?」

「だってさ、こんだけオーラ ばしばしだったら なんかビームみたいなのできそうじゃない?
こう、手の真ん中にオーラをぎゅっと…っ…、集めてっ…」



ラムは練で爆発させた全オーラを手に集中的に集めた
って、まだ発も教えてないのに硬をやろうとしてんのか?!



とんだじゃじゃ馬お嬢様だなぁ
だけど、さすがにこれはマズイな…


「ラム、そこまでだ」

「ぁぅっ!」



オーラを集中させたのと反対の手を少しだけ強めに掴む



「いったぁ…ただ掴まれただけなのにぃ、なんで?」



集中力が途絶えて硬が解ける
全く、お嬢様ってのはこんなに好き勝手するもんなのか?



「今 ラムが勝手にやろうとしてたのは、応用技だ
大量のオーラを1箇所に集中させてその部分の威力は増すが、他の部分は見ての通り 絶の状態になる
どういうことかわかるな?」

「うぅ…、その1箇所はめちゃくちゃ強いけどそれ以外のがノーガードになる…」

「そうだ
例えば、今ので相手に攻撃したとして それを避けられたら纏での防御すらない他の部分は?」

「めちゃ痛い」

「痛いだけならいいが、念の攻撃は念でしか防げない
つまり、今のが腕を握ったんじゃなく念をこめた蹴りだったら?」

「腕…なくなるよね?」



しょんぼりとするラム
遊びに夢中になって羽目を外した子どものようだ

だが、遊びで羽目外すのと念では失うものが違う



「ごめんなさい、クロロ…
もう勝手なことしない
ちゃんと言うこときくから」



反省したようにそう言うラムの頭に手を置く



「ラム
ラムは、すごい力を持ってる
他に比べる対象がなくてわからないだろうが、すごい才能があるんだ
それだけ、扱いを間違ったら 危ない
わかるな?」

「うん、これからはちゃんと
クロロの言う通りにする
勝手にやらない、絶対に
だから 教えるのやめないで?」



懇願するラムの目には薄っすらと涙が浮かんでいる

そんな顔しなくても、オレがこんなに面白い玩具を手放すわけがない



「当たり前だ
もう疲れただろ?
また明日も明後日もできるんだ
焦らなくていいさ」

「うん!」



単純だ
これはもしかしたら強化系かもな
このペースなら、数日後には確かめてもいいだろうな



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