twins

□コドモ×ト×コドモ
1ページ/4ページ

ヒソカは家を捨てた



彼の言う
退屈な世界を自ら手放した





「ようこそ、こっち側へ」

「なんだかあんまり
実感わかないなぁ♠」

「んー、まぁそのうち
出てくるんじゃない?
ってか、お腹すいたでしょ?
なんか食べようよ」

「ボク、お金なんて持ってないよ♣」

「私は持ってる」





ヒソカを連れてご飯を食べる
ってか、お金あるとか言ったけど
地味に無くなりそう





「どうしてラムは
お金を持っているんだい?
親に捨てられたんだろ?」

「盗ったからね」

「盗る?」

「こんな子どもに仕事なんてないし
(殺し屋の仕事はしていたけど…)
お金が無いなら奪えばいいの」





現に私にはそれが可能だ
私は強い
というか、人を殺すことに長けている
だからそれを生かすだけ



「でもボク
スリとかしたことないんだけど♣」

「スリなんて私もしたことないよ」

「じゃあどうやって盗るんだい?」

「相手を殺して
身ぐるみ剥がせばいいんだよ」





殺すのも一瞬
そして死体から財布や
金目のものを頂戴するのは
とっても簡単だ





「ラムは人を殺したことがあるのかい♦」

「あるよ
ってか、もともと殺し屋だし」





あ、これ言ってなかったっけ?
まぁでも、ヒソカすごく
目を輝かせて私を見てる





「見てみたいナ♡
ラムが人を殺すところ♡」

「ちょうどお金も少なかったし
やるつもりだったからさ」





いつものように
何のためらいもなく人の命を奪う



それはほんの一瞬で
今まで名前があって、人生があった人間が
次の瞬間にはただの肉の塊になる





「こんな感じ」

「素晴らしいよ♡
とってもわくわくした♦
こんなに興奮したのは初めてだ…」





ヒソカは恍惚の表情を見せた
そんなに喜んでもらえてなにより




「次のはボクの番ダネ♡」





.
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ