twins

□ショウネン×ショウジョ
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ある日、私は見た



私の大好きな赤い色の髪の
私と同じくらいの歳の子





色白で、満月色の瞳のその子は
とっても退屈そうに見えた





「ねぇ、何してるの?」

「? 君は?」

「私はラム
ねぇ、こんなところで何してるの?」

「見ての通り何も♠」





声をかけてみると女の子ではなく
男の子だった
可愛い顔してたから
てっきり女の子かと思った





「名前は?」

「ボクはヒソカ♣」

「ヒソカはなんでそんなに
退屈そうな顔してるの?」





そういえば、同年代の子なんて
イルミ以外に会ったことない
なんか不思議な感じ





「だって、退屈だろ?
世の中、つまらないことだらけだ♠」

「そうかな?
そんなことないよ?結構楽しいよ」





確かにやることなくて
暇な時もあるけど
私はあの家を出てから
割と色々なことに遭遇していて
結構 楽しく過ごしている





「親は毎日 勉強しろってうるさいし
学校はつまらないし…
ラムはそういうの 平気なんだね♣」





ヒソカは遠くの空を見ながら言う



「学校?なにそれ?」

「学校知らないのかい?」

「うん、なにそれ?」

「勉強するために
毎日通うところさ♠」

「へぇ」

「へぇって、君は学校に行っていないのかい?」

「うん、行ったことないよ?
勉強は家で家庭教師に教わってたし」

「親は何も言わないのかい?」

「私 今 親いないんだよね」

「どういうことだい?」

「私、家族に捨てられたの
4歳の時にね それからずっと
ひとりぼっちなんだ」





ヒソカは、私の話があまりに
衝撃だったみたいで
たくさん聞いてきた



どんな家で、どんな親で
なぜ捨てられて
どうやって生きてきたのか



隠すこともないし
私も初めてできた友達が嬉しくて
たくさんのことを話した





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