twins
□カタワレ×ト×オワカレ
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今日はじぃじとおでかけ
いつもはおでかけは仕事なのに
今日は違うらしい
「ねぇ、じぃじー
どこ行くのー?」
「おでかけじゃよ」
「なんでイルミいないのー?」
「イルミは仕事があるんじゃ」
「じゃあ、イルミもお休みのとき
おでかけしたかったなぁ…」
使用人の運転する車に
じぃじと私の2人だけ
使用人は基本的に介入してこない
「ラムはイルミのことが
大好きなんじゃなぁ」
「うん!イルミとね
大きくなったら結婚するの!
そしてずーっと一緒にいるんだぁ」
なんでじぃじがそんなに
悲しそうな顔してるのか
私はわかるよ?
ありがとう、じぃじ
じぃじはいつも、私に甘い
「じぃじ、ありがと
私 じぃじのことも大好きだよ」
「ラム…」
「もうお家には帰らないよ
その方がみんな 幸せなんだよね?
イルミに会えないのは
すーっごく寂しいけど、きっといつか
会えるもん」
「いい子じゃのぉ
ラムはいい子じゃ
すまんなぁ」
頭を撫でてくれるじぃじ
最後にイルミにバイバイしたかったけど、きっと泣いちゃうからいいや
知らない街に私は1人置かれた
まだ5歳の誕生日の前だった
私はひとりぼっちになった
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