††996††

□関係※微裏
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私はしばらくゾルディック家で過ごした
念が戻ったのでその練習をしつつ
ほとんどの時間をアルカと過ごしていた




この広い屋敷にも慣れてきて
やっと与えられている部屋付近は
迷子にならずに歩けるようになったけど
それ以上は動き回らないでいた





あくまでイルミのおかげで
置いてもらってる身だし、本当にイルミは私から宿泊費をとっていないので 今は完全なただの居候状態


アルカの秘密も、教えるつもりはないのでただただお世話になってるだけ




「あ、シルバさん」

「ラムか」

「お仕事終わりですか?」

「あぁ」



たまたま廊下でシルバさんに会う
2人きりになるのは、初めてだった


改めて近くでみると顔整ってるなあ
キルアはシルバさん似なのかな?

ってことは、黒髪はキキョウさん遺伝子?
とか考える生粋のメンクイバカなので
まじまじとシルバさんを見つめてしまっていた





「イルミがうちに人を連れてくるのは初めてなんだ」



突然、シルバさんが口を開いた



「私もずっと断られてましたから」

「なぜイルミは、君を招いたと思う?」

「んー、あんまりしつこく言いましたし
今回は、念がつかえなかったこともありましたから」

「だったら殺すはずだ
あいつはそう育てたからな」





そっか、イルミは暗殺一家の長男だもんね
確かに ハンター試験で初めて声かけた時は
本気の殺意向けられてたし



「初めて会った時本気で殺されそうでしたけど」

「イルミと戦ったのか?」

「まさか!だったら私ここにいないですよ!
まわりに救われたんです」



あの時はヒソカが守ってくれたんだっけ
ってか、ハンター試験振り返ってもヒソカとの記憶しかないのが癪…





「君はクロロとはどういう関係だ?」

「念を教えてもらいました」



クロロと恋人ってことは伏せておく
なんとなく、そうした方がいい気がしたから



「奴の能力について知っているか?」

「クロロの能力って、あの本ですよね?」




除念して、ヒソカをまくときに出した本がクロロの能力
あの中に、いろんな人から盗んだ能力が入っていて、クロロはそれを自由に使えるらしい


あ、そういえば ヒソカもバンジーガムともう一つ使えるし、念って1つしか使えないわけじゃないのかな?
アフロディーテの他も考えてみようかな…



「あぁ、クロロが相手の能力を盗める条件を知っていれば教えて欲しいんだが」

「盗む条件?
すみません、能力についてはわからないです…
私の能力は彼に盗られてないですし」

「そうか 」





そっか、あんなチートみたいな能力なら確かに条件は難しいはずだよね
クロロ、私に自分の能力教えてくれないからなぁ… 当たり前か…



「あの、シルバさん
クロロって幻影旅団の団長なんですよね?強いんですか?」

「あぁ」



やっぱり、強いよね…



「シルバさんがそう言うならすごいんですね」

「…君は不思議だ」



シルバさんは、かなり身長差のある私をまじまじと見下ろすようにして言った
どこか殺気のこもった視線に射抜かれる



「それよく言われるんですけど、私 全然普通ですよ
たぶん普通すぎて、みなさんには珍しいのかもしれないですね」

「そうかもしれないな
だからイルミも君に興味を持ったんだろう」

「興味、ですか?」



イルミ、私に興味持ってるのかな?
いつも私がイルミにあれこれ聞いてばかりで
イルミから質問とかされたことないけど…



「まぁ、仲良くしてやってくれ
アルカも君を気に入っている様だからな」

「はい!」





そう言うとシルバさんは去って言った
そっかぁ、シルバさんもクロロ強いと思うのかぁ…
クロロ… 今頃何してるんだろ…
会いたいなぁ…





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