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□複雑一家
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イルミの後をついて行く
バスガイドさんが麓全部がゾルディック家の敷地って言ってたけど、広すぎない?



「イルミって、お坊っちゃまなんだね」

「まぁね」





ここ最近出会ったイケメン全員(クロロ、ヒソカ、イルミ)お金持ちだけど、全員普通じゃないんだよね…
そりゃあ、普通に暮らしてたら出会えないわけだ…



幻影旅団に、ゾルディック家に、謎の奇術師…
ごくごく普通の、少し裕福な一般家庭に生まれ育った私は、到底 並ぶことのできない人たち…





「着いたよ」

「めっちゃ立派…」




広い敷地をしばらく歩いて、ようやく本邸に到着した
めちゃめちゃ大きいし、立派だしなにこの豪邸…
全然 レベルが違う…



「なに突っ立ってんの?置いてくよ」



邸宅の広さと圧倒的存在感に立ち尽くしているとイルミにそう声をかけられる



「待って!絶対 迷う!」





置いていかれないようにイルミの後に着いて屋敷の中にお邪魔する
もちろん、内装も外観に引けを取らない造りだ



「家族は?」

「んー、みんな仕事してるからなぁ
母さんなら どっかでモニターしてると思うよ」

「え?!もう見られてるの?!」

「まぁ、気にしなくていいよ」

「そう?
イルミの兄弟はどこ?会いたい!」

「はぁ……、言うと思った、会うだけだからな」

「うん!」





イルミに着いて行くと、薄暗い部屋にたどり着いた



「ここが次男の部屋
ミルキ、入るよ」



返事も待たずにイルミはドアを開けた
部屋の中は明かりはついておらず、パソコンのモニターの光だけで照らされていた



「イル兄 なんか用?」



モニターの前のイスに座っている人物がイスを回転させてこちらを向いた



「イルミに似てる…」



黒髪で、猫目がちな黒目とか、めっちゃイルミの弟って感じ
この子痩せたら絶対 かっこいい ってか素材が最高だもん



「失礼だな」

「イル兄誰そいつ」



不機嫌そうにそう言うミルキと呼ばれたゾルディック家の次男
ってか、呼び方 イル兄って可愛すぎない?
そういえばキルアもイルミのことイル兄って呼んでたっけ? 私も呼んじゃおうかな



「オレのお客さんにそいつ呼ばわり?」

「…っ、
ってか、何の用?オレ忙しいんだけど」

「お客さんの依頼でね、用は無いんだ」

「ごめんね?忙しいのにお邪魔して
私 ラム しばらくここに泊めてもらうことになったの、よろしくね」

「こいつは滅多に部屋から出ないから
会うことはないだろ、行こうかラム」

「そうなの?
じゃあ、またね?ミルキ」



そう告げてミルキの部屋を後にした、





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