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□暗殺者
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「どーしよっかなぁ…」





クロロが戻ってくるまで、念が使えないまま1人で過ごすのは割と容易ではない



天空闘技場で顔が割れてしまってるので、変な奴に絡まれることも多くなった



念が使えなくても ある程度の力はあるけど、正直 全く念を使わないで戦った経験はあまりないので不安なのが本音





私はパドキア共和国に入り、イルミに連絡をした



『ラム 何の用?
ついに殺したい人でもできたの?』

「仕事を頼みたいの、イルミにしか頼めないんだ」



念が使えないうえに、クロロとも別行動をすることになった私
大人しく家に帰ればいいんだろうけど、しばらくハンターをすると言った手前 そういうわけにもいかない



イルミなら、クロロとのこととか 諸々を理解してくれるだろうし、今 私が頼れるのはイルミしかいない




『ふぅん、内容は?』

「私を保護して」

『何言ってんの?
意味わかんないんだけど』

「とにかく、迎えに来て?
その方が説明しやすいから」

『はぁ…、わかった どこにいるの?』

「ククルーマウンテンの麓の町
ゾルディック家行きの観光バス乗り場があるよ」

『わざわざ来たの?
ってか、それ乗りなよ』

「えーだって、ここで降りますなんて言うの?
こいつ何しに行くんだよ、ってなるじゃん?」

『大丈夫、割といるから』

「そうなの?
わかった、それじゃ着いたら連絡するね」





急いでゾルディック家行きのバスに乗り込む
『大丈夫、割といるから』
イルミがそう言っていた意味がわかった



どう考えても 観光目的じゃない雰囲気の人がチラホラいる、明らかに弱そうだけど…





ゾルディック家についてガイドさんの話を聞きながらバスに揺られる



そっか、普通に考えて実家だもんね 親とかいるに決まってるよね
イルミの両親にご対面か… 相手が暗殺一家ってだけでめちゃめちゃ緊張するなぁ





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