††996††
□歪
3ページ/3ページ
私はクロロの手を取ることを決めた
よく考えたら、クロロの言う通りだ
私は元々 ごくごく普通の家庭に育ったちょっと裕福なお嬢様
ただ、少し念の才能があっただけの一般人だ
たまたま、好奇心でハンター試験を受けて たまたまヒソカに出会ってしまって、強い人の世界を知ってしまっただけ
そして、たまたまクロロと出会って
念を教えてもらえることになっただけ
神様のきまぐれで、いろんな偶然が重なってここまで強くなれたけど、そもそも 強くなる必要なんてなかった
私が退屈してたから、神様がきまぐれでプレゼントしてくれた非日常
もう十分でしょ?
せっかくこんなに素敵な人と出会わせてくれたんだから、それ以上に何を望むの?
私はクロロと一緒にいたかったんでしょ?今それが叶ってるんだから、なにも心配することないのに
「クロロー 大好き」
「あぁ、オレもだ」
まるで最初に念を教えてもらっていた頃のようにクロロはずっと一緒にいてくれた
でも、あの頃とは違うことがある
2人で色んなところを巡ってたくさんのものを見たり食べたりして過ごしていた
クロロは私のことを1番に考えてくれて、本当にお姫様のように大事に扱ってくれた
そして、1番違うのが念の練習をしていないこと
除念して、ヒソカから離れる時にクロロが出した本
クロロの能力で、人から奪った能力が本の中に入っていて、クロロはそれを自由に使えるらしい
その中に入ってる能力で、クロロは私の念を封じた
その能力によって生じたタトゥーは私がクロロのものであることを主張するように手首に刻まれた
.