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□美形
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「あなたカルトって言うんだ
私はラム よろしくね」
さっきまでの恐怖やら何やらを全て忘れて私はカルトに目線を合わせるようにしてあいさつをした
「カルトはいくつなの?」
「10歳」
「10歳?! こんなに小さいのに、ヒソカの抜けたところに入るなんて カルトすーっごく強いんだね」
「… ラムって…」
「ねぇねぇ
ヒソカを旅団に返すから、カルト 私と一緒に来ない?
こんな怖い人ばっかりのところじゃなくてさぁ、私と遊ぼうよ」
「あんた、何勝手なこと言ってんの?」
美人さんは、私に殺気を放った
「そんな顔しないで?美人が台無しだよ?」
「は? 何言ってんの?そんなに死にたいみたいだね」
可愛いカルトに心が癒されて
さっきまでビビりまくっていた小さな心臓はどこかに行ってしまったらしく、そんな減らず口をたたく私
「その子に手を出すなら
ボク黙ってないよ?
すごーく大事な子なんだ♡」
「あんたの大事なもんなんざ知らないね」
「今はまだボクのじゃない♠
その子はクロロのだから♣」
「団長の? バカなこと言ってんじゃないよ」
「本当さ♡
この子がクロロのなら、ボクと一緒にいるのも納得できるだろ?」
「ッ…」
「ラムは、団長を知ってるの?」
カルトが信じられないというような顔で私を見る
んー、なんか 誰かに似てるんだよね…カルトって… 誰だっけなぁ…
「うん、クロロは 私に念を教えてくれた人なの」
「?!」
「その子の言ってることは本当だよ♦
ボクも、クロロ本人から聞いたからね♠」
美人さんと、男の人から向けられていた殺気が無くなる
「そいつがどこの誰だろうと団長が元に戻るなら、なんだっていい
ヒソカ、必ず成功させろよ」
「君たちくどいね♠
させるさ、ボクのためにも♦」
「本気で団長と戦う気?」
「もちろん♡
マチはボクとクロロ、どっち生き残ってほしい?」
「愚問ね
あんたの仕事が終わったらすぐ死んでいいわよ」
「もし、ボクがクロロを殺したら?」
「ありえないわね、でも答えてあげる
どこまでも追いかけて、あんたを殺す」
「それ、イイね♪」
用は済んだとでもいうようにヒソカは立ち上がった
「行こうか、ラム」
「うん
またね、カルト」
「…」
幻影旅団から離れてやっとしっかり呼吸できた気がする
はぁ… 旅団入りは ごめんだにゃ…
カルトとクロロだけならいいけど、あんな中にいたら窒息死しちゃうよ
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