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□幻影旅団
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クロロside.





「ラム 怖くないのか?」

「何が?」


約束通り ラムは200階クラスまで到達したので、オレの仕事…というより正体を話すことにした



反応はとても予想外だった
もっと困ったり、怖がるかと思ったが、どうやらオレの見込違いだったらしい



「盗賊だぞ?人の物を奪ったり、殺したりもする」

「そんなこと言われても、私クロロのこと怖いって思ったことないし…
今更 実は怖い人でしたーなんて言われても全然びっくりしないもん
最初に人殺すとこも見てるし?」


「そんなこともあったな」

「クロロは私にとっていい人だよ
すっごくかっこいいし、優しいし、私はクロロのこと大好き
でも、それは私にとっての話であって、クロロはきっと私じゃない人にとって怖い人なんだろーなってわかってたんだ」



落ち着いた様子のラムは、まるで動じていない
どうやらオレの方が怖がっていたらしい、ラムに本当のことを話すことを



「そうだな、ラムには視えてるんだもんな」

「うん でも、それでも私はクロロを選んだの」

「本当にラムは変わってるな」

「そうかな?普通だよ
クロロが私にとっていい人で、今まで会った中で1番美しかったから選んだの何も変なことないよ?
それよりさ、幻影旅団の話ききたい」



ラムがそういう性格だから、オレはこんなにもお前に惹かれてるんだったな…



「教えて?クロロ
1年もずっと一緒にいるのに、私クロロのこと何にも知らないんだもん
知ってるのは本が好きってことと、同じ特質系ってことだけなんて、寂しいよ」



そういえば、確かにオレはラムに全然 自分の話をしていなかった



「そうだな、少し長い話になるが聞いてくれるか?」

「うん!」





ラムに流星街のことや、蜘蛛のことを話した
その全てがラムには驚きだったようで熱心にきいてくれた





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