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□天空闘技場
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「すごーい!めっちゃ高ーい!」



テレビとか雑誌では知ってたけど本物はやっぱ高いなぁ





「そんなに見上げると首を痛めるぞ?」

「だって初めて見たんだもん
本当に私、ここで戦うんだね
なんか私どんどん強くなっちゃうね」

「嫌か?」

「すっごく楽しいよ
こういうの目的を見失うって言うんだろうけど、やってみたい!」

「無理はさせないからな」

「もちろん!
戦うの好きなわけじゃないしね」





受付を済ませるまですごい行列だったので、クロロに簡単にここのシステムをきいた




「とりあえず目標は200階クラスだな」

「200?1階スタートだよね?200って…どんだけかかるんだろ…」

「そんな途方もないことじゃないぞ
10階刻みだが、ラムなら勝ち方によっては一勝で50階くらいはいけるんじゃないか?」



そうこうしているうちに受付までたどり着き、やっと初めての対戦を迎える





「いいか、この辺の相手はラムなら一瞬だ 見えてると思うがどいつも大したオーラを持ってない」



クロロに言われた通り、周りにいるのはガタイばかりでかいような連中ばかりで、イケメンも美女も全然いない



私の記念すべき初戦の相手も、ただの薄汚い大男だ



「念がつかえない人間に念で攻撃をすれば相手は簡単に死んでしまう
もちろん殺しはアウトじゃないが、そんな美しくない勝ち方は嫌いだろ?」

「うん、どうしたらいいの?」

「1発 蹴るか、殴るかするだけでKOできる」

「わかった 行ってくるねクロロ」

「あぁ」



舞台に上がる
このフロアはいくつかの舞台があるからこの試合には誰も注目していない



「彼氏とのお別れはすんだか?」

「何言ってんの?
誰が誰にお別れ言うって?」

「あいにくだが、オレは手加減ってのを知らなくてな
そのきれいな顔、壊しちまうかもな!」



美しく、勝つ
クロロが見てくれてるんだから
絶対に、汚いものは見せられない



向かってくる相手の胴体に蹴りを1発入れる
ってか、すごくスローモーションみたいに見えたんだけど?なにこれ、私 すごくない?



と、自分の戦闘力に驚いている間に相手はダウンをとられ私は初戦をKO勝ちで飾った



「お姉さんすごいね
はい、50階クラスに進んでください」

「やったー!
クロロー!見た見た?相手の動きがスローに見えたの!すごい?私、すごい?」

「あぁ、すごいよラム
さすがだな、えらいぞ」



抱きつく私を優しく褒めてくれるクロロ
ここ、すごくいいかも!
勝ち負けあるから、勝ったら絶対クロロに褒めてもらえるし





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