††996††
□合格
1ページ/2ページ
ハンター試験に無事合格した私はクロロに連絡した
試験中はなかなか連絡ができなかったから久しぶりにクロロの声を聞けるのでわくわくする
『ラムか』
「クロロ!試験終わったよ!
ごめんね、全然 連絡できなくて」
久しぶりのクロロの声は落ち着く
『それなら気にするな忙しかったんだろ? 試験の方はどうだった?』
「もちろん!合格だよ」
『おめでとう
ラムなら合格すると信じていた』
電話ごしにも、きっと笑ってくれているんだろうというのがわかる
嬉しい、早くクロロと話したくて堪らなかったから
「ありがとう!クロロ!
実はね、合格の連絡するのクロロが1番なんだ」
『まだご家族に連絡していないのか?』
「クロロに1番最初に伝えたくて
ありがとう、クロロ
私 クロロのおかげでここまで来れたから」
何も知らなかった私に、クロロはたくさんのことを教えてくれた
きっとクロロに出会えてなかったら、私は念をここまで習得できなかったと思う
『その話は、会ってからゆっくり聞くことにするよ
それより、早くご両親に連絡してやるんだぞ』
「クロロ、今 どこにいるの?
私、今 最終試験の会場がある街なんだけど」
『あぁ、知ってる』
電話の向こうの声が重なって聞こえる
電話から聞こえる声と同じ声が背後から聞こえている気がした
「オレも、同じ街にいるからな」
「クロロ!」
驚くとか、どうしてとか、そんな考えが生まれるより早く私の体はクロロに抱きついていた
「驚いたか?」
「びっくりだよぉ
でも、びっくりより嬉しいの方が大きいかも」
抱きつく私を受け止め、いつものように優しく撫でてくれるクロロ
「本物のクロロだぁ
ずっと会いたかったんだぁ」
「オレもだ」
「不思議だよね
島で1人ぼっちのときの方が長く離れてたのにね」
「そんなこともあったな」
1ヶ月 無人島で1人でいたのが、もうかなり昔のことのように感じるなぁ
あれもあんまり昔のことじゃないのに
.