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□せんせい
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私って、天才かも
見つけちゃったもんね
クラピカの言ってた斡旋所





自分の情報収集能力と頭の回転の良さに感動しているとケータイに着信が入った





それは待ちに待ったクラピカからの連絡だった





「クラピカ! きいて!場所わかったよ!」

「!?
それは本当か?ラム」

「うん!詳細メールするね」





クラピカにメールを送り、私は彼と一緒にそこへ行くために街を出た





_____





待ち合わせの空港で見知った顔を見つけて駆け寄る





「クラピカ!」

「ラム!」





ハンター試験の間も全然 話せなかったし、試験終わってからもクラピカは友達とパドキア共和国行っちゃうしで、やっとクラピカとこうしてゆっくりと話せるわけだ





「なんか、やっとクラピカに会えた気がするよ」

「奇遇だな、私もだ」

「友達の方は、大丈夫だった?」

「あぁ、もう大丈夫だ
すまないな、ラム1人に調べてもらってしまった」

「そんなことないよ!
私がクラピカの手伝いしたいって言ったんだもん、役に立ててよかった
そうだ、飛行船 手配してあるから行こ」

「あぁ」





私とクラピカはやっと、目的のための第一歩を踏み出した





飛行船を降りた後は公共の交通機関を使って近くまで行けるようなのでハンターライセンスでフリーパス





出費はほとんど食費と宿泊費だけなので、詐欺でたんまり稼いだお金があるのでしばらくスリもお休みできた





クラピカに私のこんな一面バレて嫌われるのも嫌だし、好都合だ





再会してから1週間後、私とクラピカやっと、目的の斡旋所にたどり着いた





「情報通りだね」

「あぁ 行こう」





表には出てこないような案件、つまり闇ルートかヤクザ絡みの案件ばかりを扱う斡旋所

クラピカがここを選んだ理由は 人体コレクターとの繋がりを持つためだ



いくら私とクラピカがプロハンターになったとはいえ、ヨークシンシティのオークションでクルタ族の緋の眼を競り落とすほどのお金を用意するのは簡単ではない



そこで人体収集などを趣味にしていて、ヨークシンシティでも強い力を持つマフィアと繋がりを持つことにしたのだ


クラピカは、私が思ってるよりずっと頭がよくて私には見えないものが見えているみたいだ





ところが、斡旋所の女性には断られてしまった
私とクラピカはハンター試験に合格したのに、彼女は私達はまだ合格したとはいえないと言う





「どういうことだろ?
何が見えないとダメなの?」

「わからない…」





クラピカもわからないなんて、私がわかるわけないよ
ハンター試験に合格して、ライセンス持ってるだけじゃだめなの?
私とクラピカはまだ何かが足りない……一体は何が足りないの?





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