chain

□ひとりたび
1ページ/1ページ

「船を降りる?」

「うん、まだ試験会場集合まで余裕あることだし、少し世界を見ながら行きたいなーって」





次の港に近づいた頃 私はクラピカにそう話した
これは相談ではなく、決定していることの報告だ





「何も今 そんなことしなくても
試験に合格すればハンターライセンスで公共の乗り物はほとんどフリーパスになるんだぞ?」

「そうなんだけどさ
私 あの街以外 何も知らなくて全部本で見たり、写真とかでしか知らなくて、ちょっと寄り道しながら行きたいなーって思ったの」

「まぁ、ラムが決めたことなら止めないが」

「絶対 期限までに試験会場に着くようにするからさ
また、会場で会おうよ」

「決めたらきかなそうだな
気をつけてな ラム」

「うん、またねクラピカ」





心配そうに見つめるクラピカを見送り、私は港に降り立った





「また幻影旅団の仕業らしいぞ」





街中に着くと、そんな声が耳に入った
幻影旅団って 確かクラピカの民族を殺した盗賊だよね?





「あの殺人鬼の集まりだろ?」

「ここには 金目のモンなんてないから、お目にかかることもねーだろうな」





幻影旅団
団員は流星街出身が多いんだよね
知ってる人がいたりするのかな?
まさか、お兄ちゃん いたりしないよね?なーんて、そんなわけないか





人混みに紛れて財布をする
おお!2人で10万Jいったー!ここの人結構 お金持ってるみたい
ちょーっと長めの寄り道になっちゃうかもね





.
次の章へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ