chain

□ふなたび
1ページ/2ページ

昨日酒場で見たような顔がチラホラと船に乗っていた





つまり、昨日の酒場での出来事を知ってる輩がいるということ





「嬢ちゃん 昨日 酒場で暴れてたろ?」

「もしかして 嬢ちゃんもハンター試験受けに行くのか?」

「おい、ハンター試験ってこんな姉ちゃんでも受けれんのかぁ?」





予想通り、いや それ以上に不愉快だ
このゴミ溜めのようなところでこれからしばらく船に揺られろと?冗談じゃない





「もしかして、オニイサン達もハンター試験受けるの?
やめたほういいよ」

「あぁ?」

「可愛いお姉さんが何か言ってるぞ」

「どうちまちたかー?
小鳥の鳴き声みたいな声で聞こえないなぁ」





殺す
このゴミ全員 海に沈めて魚の餌にしてやる





「てめぇらみてぇなザコじゃ、何万回受けてもハンター試験なんか受かんねーから やめたほうがいいっつってんだよ」





私と同じ港から乗った奴ら、全員次の港で下船いただいた
理由は全員 とても試験なんか受けられる状態ではなくなってしまったからだ





「ばいばーい!
まだ試験開始まで期間あるから
がんばって体 治してねー!」





そう言って手を振り、クルーとクラピカと私と次の港から船乗ってきた数名だけになった広い船内でゆったりと過ごす





「全く、喧嘩っ早いな ラムは」

「だって、あんな舐めたこと言われたら誰だってムカつくよ」

「それは一理あるが…
まぁ、船の中の環境がマシになったんだ、感謝はするよ」

「もうあんなことしないよ
私、のんびり本でも読もーっと」

「そうだな、旅路は長いんだ
体を休めた方がいい」





そう言ってクラピカも荷物から本を取り出した


お兄ちゃんが本をよく読む人だったから私も本を読むようになったけど、今日はさっき少し運動したのと、ゆりかごのような船の揺れで気づいたら眠ってしまっていた





.
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ