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□かたらい
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クラピカが語ったのは驚くことばかりだった





幻影旅団という盗賊グループに惨殺されたクルタ族の生き残りだということ
その仲間の目を取り戻すためにハンターを目指していること
その話をしてくれたクラピカの声には決意がこもっていた





幻影旅団は流星街出身の者が多いという、だから私が流星街出身って行った時 クラピカはあんな顔したんだと理解した





「普段は黒いカラーコンタクトをしているんだが、私の本来の色はラムのような明るい茶色なんだ」

「すごいね、クラピカ…
たった1人で みんなの無念を晴らそうとしてるんだね
なんか、私達って似てるね
どっちも家族や友達いなくて、1人で戦おうとしてて…
って、ごめんね 私なんかよりクラピカの方がすごいけど」

「いや、私も同じように思っていた」

「私たち、似てるのかもね」

「そうだな、だが 私は他の客に絡んでる輩に自らつっかかったりはしないがな」

「つっかかるって…
でも、そのおかげでこうして友達になれたんだもん いい性格でしょ?」

「それもそうだな」





初めて会ったとは思えないくらい、クラピカと過ごす時間は穏やかで落ち着いた





翌朝、私とクラピカは同じ船に乗り ハンター試験の会場を目指した



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