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□ともだち
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酒場からあまり離れていないところにクラピカは宿をとっていた





「嬉しいなぁ
私 同じくらいの歳の友達とかいかなったからさー
人のところにお泊りも始めてなんだよね」

「そうなのか?意外だな」

「意外かな?」

「ラムは明るいし、自分から人に絡んでいくタイプのようだから」

「別に絡んでるわけじゃないけど」





お言葉に甘えて部屋の中でくつろがせてもらうことにする
荷物を置いて、服を脱ぐ




「っ、ラム!」

「なにー?」

「何って、服を着てくれっ
目のやり場に困るっ」



服を脱いで下着だけになるとクラピカは慌てたようにそう言い背を向けられた



「? なんで?」

「なんでもだっ!」

「変なの、別に気にしないよ?私」

「気にしてくれっ」

「いーじゃん 女同士なんだから♪」

「あ、」

「ん?」

「ラム、私は男だ」

「へ?」



思考が止まる



「わかったら早く服を着てくれ」

「うそ…」



クラピカって、男だったのー?!?!



「酒場で言ったろ
奴ら私を女だと思って声をかけてきたからな、腹が立ってあのままだったら私があいつらを床に転がしていたところだ」



はぁ、とため息をつくクラピカ
私ははっと我に帰り急いで服を羽織った



「ごめんね、クラピカ…
あんまり美人だから私もてっきり…」

「いや、構わない
部屋に誘ってしまって悪かった」

「そんなことないよ!
クラピカが誘ってくれなかったら私、今夜眠れなかったんだよ!?
ごめんね、私 デリカシーとかなくて」

「気にしないでくれ」





服を着たのでクラピカに近づき、ぐっと顔を近づけまじまじと見つめた





「ラム?」

「うーん、やっぱ美人さんだよクラピカ
だってさ、あのオニイサン達 女の私じゃなくて男のクラピカに声かけたんだよ?」

「それは奴らの見る目がないだけだ
私があの店の中で声をかけるなら、間違いなくラムだ」

「やったー」





そう言って笑うとクラピカは私をじっと見ていた





「どうかした?」

「ラムの目はキレイな色をしているな」

「目? そうかな?初めて言われた」





鏡でちゃんと目 見ておこ
せっかくクラピカに褒められたんだもん
.
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