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□結婚願望
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天空闘技場
ここは、野蛮人の聖地なんて言われてるけど
私からすれば天空のお城みたいなもの



好きなだけバトルして
好きなだけ相手を痛めつけて
そんでお金を得ることができる





「ただいまぁ」





お家は200階クラス
でも、私は180〜190をうろうろしてる
200階になんて上がりたくない





「おかえり♡ラム♡」





ここは恋人 ヒソカのお家
私はそこに居候してる


100階を越えれば個室があてがわれるけど
やっぱクオリティはこっちの方が高い





「ヒソカぁ、ただいまっ」





胸に飛び込むとヒソカはそれを難なく受け止める
背高いし、顔はかっこいいし(すっぴんに限る)、お金持ちだし
恋人として、これ以上ないほどの存在



ただ、「恋人」としてはアリだけど
「人間」としてはたぶん底辺だと思う





「今日もラムは美味しそうダ♣」



恋人を褒める言葉に
美味しそうってどうかと思うけど
それがヒソカの基準


たぶん、ヒソカは本気で私を
美味しそうって思ってる



だって、この人が私を恋人にしたのは
私が強いからなんだもん





__________





あれはまだヒソカと出会う前
150階くらいでバンバン調子上げて
荒稼ぎしていた頃





『勝者 ラム選手ーー!!
ここまで圧倒的な強さで勝ち上がって来ました!
彼女の勢いを止めることはできるのでしょうか!!』





私は強かった
今でも強いけど、前も強かった





『キミ、強いね♦』

『誰?』





声をかけてきたのはヒソカからだ
怪しいオーラをまとった人物
そして、血の匂いがした





『ボクはヒソカ、キミのファンさ♡』

『へぇ? 貴方も私と戦うの?』

『残念だけど、ボクもう200階クラスなんだ♠
キミが上がって来てくれたら
戦えるんだけど♦』





私も念が使えるから
目の前の人物の強さはわかる
戦って無事じゃ済まない





『私、200階行くつもりないから』

『どうしてだい?
キミ、念が使えるんだろ?
だったら』

『私は強い
でも、バトルが大好きなわけじゃない
ここは戦ってお金がもらえる
だから私はここにいるの』

『なるほど♣』





好戦的な眼差し
そこに殺意は無かったけど
確かに戦ったら命が危ないと思った



だから、ヒソカとは距離を置こうと思ったのに
気づいたら恋人になっていた
もちろんヒソカとバトルをしたことはまだ無い





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