†966†

□一年間
1ページ/2ページ

いよいよ今年のハンター試験が間近に迫ってきた



去年私は最終試験まで残ってるので、無条件に試験会場招待される権利が与えられているので今年の会場は通知される



「ここからだと少し遠いな
よし、早めに行くか」

「うん」



去年は会場まで1人だったけど、今年はまさかクロロと一緒に行けるなんて嬉しい



試験会場のある街までの飛行船で、クロロはたくさん私を褒めてくれた



「ラムは本当に才能がある
本当はここまでくるのに何年もかかるもんだぞ」

「クロロの教え方が上手いからだよ
だから、もっとがんばろうとか、このくらいできるようになってやるーって思ったんだもん」

「いや、念は本人の資質によるところが大きいんだ
ラムは本当にすごい子だ」

「嬉しい!ありがとうクロロ」



私は本当になんにもすごくない
ただ、美しいクロロに魅了されて、大好きになって、そんな貴方に褒めてほしくてがんばっただけなんだもん



「だが、オレがラムに教えたのは念の一部にすぎない
もちろん試験には簡単に受かるだろう
だが、まだ念を使える者との戦闘経験はない
だから ラム俺と約束してくれ」

「なぁに?」

「「ヒソカとは戦わないこと」」

「うん! もともと戦うつもりないし」



あ、そういえば忘れてた
私 ヒソカのせいで念を覚えることになったんだ
でも、クロロに出会えたのはヒソカのおかげみたいなところもあるし、一応 感謝してあげるけど



「それはなによりだ
もうひとつ
「オレがラムに念を教えたってことは秘密」だ」

「なんで?」

「なんでもだ
この2つが守れなかったら今後オレはラムに何も教えない、いいな?」

「わかった
絶対 誰にも言わないよ
私とクロロだけの秘密」



そう告げると、ラムはいい子だなと頭を撫でてくれた
指切りなんかより、こうしてなでなでしてもらえる方が私はよっぽど約束を守ろうとする


クロロは私の扱い方をわかってる
だからきっと私はここまでやれたんだと思う



「合格したら、ラムの願いをなんでも1つ叶えてやる」

「なんでも?」

「あぁ、考えておけよ」



ラムなら絶対に受かる
なんて言うのに、こうしてご褒美を準備してくれるところ



「じゃあ デートして!」

「だから、合格したらだ
それに デートの誘いならいつでも歓迎だから、それ以外で考えとくんだぞ」



厳しさ1 甘さ9なところ
クロロは私に甘い、というか優しい
もちろん比較対象なんてない
私はずっとクロロと一緒だから、このクロロ以外のクロロを知らないわけだけど



とっても甘やかされてる自覚はある
でも、それに甘んじてばかりじゃないつもり
クロロには、どう見えてるかわからないけど



.
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ