†966†
□休息
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気づくと私はベッドに横になっていた
目の前に見える天井は見慣れたものではない
「ん、」
「起きたか」
「クロロ?」
ここは知らない部屋
でも、ベッドから起き上がって1番に目に入ったのはいつものようにソファに座り本を読んでいるクロロだ
「すまない、ラム
無理をさせてしまって」
「どうして謝るの?無理って?」
なんで私、寝てるんだっけ?
確かクロロとかくれんぼして、私がおにになって…あ、そっか
「ごめんなさい!クロロ!
私 またオーラ全部使っちゃったんだね」
「いや、ラムは何も悪くない
今回のはオレのミスだ、体 どこもつらくないか?」
「うん、平気だよ」
クロロ、すごく心配してくれてたんだ
本、読んでるかと思ったら上下逆さまだし、こんなに動揺してるのは始めて見る
「ん?どうかしたか?」
「ふふ、クロロ 本当に心配してくれてたんだなーって、嬉しくて」
未だに上下逆さまに本を読んでいたことに気づいていないクロロに頬が緩む
「当たり前だ、体の中のオーラ 全てを使い切ったようなものなんだ
今日ゆっくり休まないと、明日から辛いぞ」
「うん 私 がんばる
これからはちゃんと限界を考えるし」
「そうじゃない、約束したろ?
ラムが勝ったらここで遊んでいくんだろ?」
「え、だって…」
「オレはちゃんと、ラムに見つかったからな」
「本当に!? やったー!」
クロロはとても優しい顔をして笑っていた
その顔にはさっきまでの心配でつらそうな感じはなかった
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