†966†
□本能
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生きるために、まずは食べ物だよね
幸いなことに自然豊かで木の実や果実のようなものには困らなそう
問題はタンパク質なんだけど
ベタにお魚を捕まえる他に
やっぱりお肉が食べたいんだよね…
ブタやウシって、野生にいるのかな?
家畜ってイメージだけど…
んー、ウマ…シカ…イノシシ…とかならいるかも
って、私 捕まえたところで捌けないんだよね
やっぱ無難にお魚で食いつなごう
「美味しそう!
これ食べれるのかな?
もし毒だったらどうしよう」
外に生えてるものを食べる、という経験なんてない
どれが安全でどれが毒があるとかわからないし、どうしたらいいんだろう
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『迷った時はラムの思った通りにしたらいい』
前にクロロに言われたことを思い出す
『なんで?
ま、私 いつも自分のしたいようにしてきたけど』
『それでいいんだ
ラムの選択は間違わない
オレを信じたって選択も間違ってないだろ?』
『私がクロロを信じたのはクロロが美しかったからだよ
それ以外、とくに何も考えてなかったし…』
初めて会ったクロロを信じて念を教わることを決めた時を思い出す
私の判断基準は美しいか美しくないかだから、その基準に則っただけ
『それは光栄だ
ラムは視えるんだろ?だったら、視ればわかるさ
今までだって、そうしてきたはずだ』
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クロロはあぁ言ってたけど
視えるのって人の本質っていうか、そもそも 誰も信用できない時期があったから視る目を養っただけなんだけど…
「んー、あの果物は……」
木に実っている果実
嫌な感じはしない
あ、あの1つがめっちゃ綺麗な感じする
「ん! ビンゴ!甘くて美味しい
ちなみに、こっちのよくない感じのは… っ! 美味しくない… 私の視る目ありすぎ
これで食料問題も解決っと」
体を休めるための洞窟も綺麗に洗った大きめの葉っぱ達を敷き詰めれば少しは快適になるし、これで生活は完璧
よーし!あとはひたすらに念のトレーニングだ!
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