†966†

□自立
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デートの次の日から
私はますます気を入れて日々のトレーニングに取り組んだ



筋トレをして大きな筋肉をつけてガタイが良くなるのを断固拒否したのでクロロと交渉して、最低限の筋肉をつけることを了承した私は、ムキムキではなく「引き締まった」体を目指し美しい筋肉をつけるメニューも増やしたのだ



「おぉー すごーい
腹筋に筋 入ってるー!
背中もっ、いい感じ
見て見てークロロー 腹斜筋っ」

「あんなに筋肉つけるの嫌がってたのに、最近はずっと筋肉ばかり見せてくるな」

「筋肉が嫌なんじゃなくて、ゴリゴリの体になるのが嫌なの
やっぱ綺麗に作ることもできるんだね
見とれちゃうよね」



服をめくって筋肉を披露する私に、女の子なんだからやめなさいと制するクロロ



「さて、ここ数ヶ月 念は新しいことを覚えずに体だけ鍛えてきたが、最初の頃と違いは感じるか?」

「うん!疲れにくくなったよ
最初の頃は終わったらヘトヘトで気絶するみたいに寝てたけど、最近はそんなこともなくなったし」

「基礎体力がついたからな
ラムはオーラの量が多い
使いたい放題使える量はあるが、肉体がそのオーラに耐えきれずにダウンしてしまう」

「ちゃんとセーブしてるよ」

「まだ肉体よりオーラの方がデカイから調子乗って使うと一気に電池切れになる」



練で調子乗ってオーラの量増やして寝落ちしちゃったことあったもんなぁ
やっぱ数ヶ月の筋トレじゃ足りないのかぁ



「そんな顔するな
いつも言ってるだろ?凡人なら3年かけてもここまではできない
ラムは特別なんだ」

「ありがとう クロロ」



優しい手で撫でてもらうだけで、私は幸せになる
嫌なことや、落ち込むことも、全部忘れられる クロロの手は魔法の手だ



「ラムが立ち直ったところで、そろそろ新しいことをやろうと思うんだが、今回のはかなり厳しいぞ」

「うん!」

「まず、このホテルは明日でチェックアウトだ」

「次はどこに行くの?」

「それは明日のお楽しみだ
荷物は今夜のうちにまとめておけよ
あ、買い物したやつは別でまとめておけば後で届くようにする」

「『荷物は必要最低限』だね」

「そういうことだ」



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