†966†

□外出
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クロロを待たせるわけにはいかないけど、せっかくのデートなんだからおしゃれして出かけたい



「って、私 デート用の服なんて持ってきてないよぉ!」



クロロからは修行の旅って言われてたから動きやすいのだったり、修行でダメにしてしまってもいいような服ばかりを持ってきていて おでかけをできる服がない



真面目か私は…



それでも、その中でまだマシな服をチョイスする
鏡で何度みても、納得はいかないけど一応 デートはできそうな服だ



「…お待たせ、クロロ」

「早かったな それじゃあ行くか」

「うん!」



差し出された腕に抱きつき、部屋を出る
夢みたいだ、まさかクロロの方からデートに誘ってくれるなんて



「ラムはどこに行きたい?」

「あのね、クロロ
これからもたまに こうしてデートしてくれる?
私 トレーニングがんばるから!
すごくすごくがんばったら ご褒美にデートしてくれる?」

「もちろん
こんを詰めすぎるのはよくないからな
オレでよければ、いつでも誘わせてくれ」

「本当に!?やったー!
あのね、デート用の服が欲しいの
修行で使う服しか持ってきてなくて…
これからクロロとデートできるなら 可愛い服が欲しいなぁって」

「今日の服もとても愛らしいが
ラムが望むなら」

「ありがとう!」



よく考えたらこの街に来てからほぼホテルの部屋にばかりいたからこんな風に出歩くにも、どこに行けばいいのかわからないのが本音だ

こんなことなら周りのこと調べておけばよかった…



「大丈夫、ラムの特訓の間 オレが下調べしておいたから
希望があれば言ってくれ
ファッションビル、デパート、レストラン、カフェ どこでもイチオシを紹介するよ」

「ホントに?!いつのまに?」

「普通にラム名前でこの街の地図やらガイドブックやら読んでいたが」

「そうなの?!」



確かに、いつも何か読んでるのは見てたけど どんな本かなんて全然見てなかった…



「ずっとクロロのことばっか見てたから わかんなかった」

「ハハハ
ラムは素直だな
さて、どこに行く?」

「可愛い服が売ってるところ!」

「かしこまりました」



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