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□tea time
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美の化身にエスコートされて向かったのは有名なチェーン店



「わぁ!新作でてるぅ!」

「これ、前から気になってたんだ
君みたいな子と来られて嬉しいよ」



美しすぎる微笑み
あぁ、素敵
美しいって、なんて尊いんだろう



時間的に店内はあまり混雑しておらず、少し広いテーブルに2人で座った



「ありがとうございます
いただきます」

「ふふ、かしこまらないでよ
こっちがお願いして付き合ってもらってるんだから」



クロロと名乗る美の化身は、中身まで美しい
あぁ、神様 ありがとうございます
さっきまでの殺伐としてた心が洗われます



「んじゃあお言葉に甘えて」

「ラム 君はいきなり見ず知らずのオレにこうして誘われるの、怪しいとは思わないのかい?」



とても綺麗な仕草で頼んだコーヒーを口に運ぶクロロ
あぁ、美しい人って生きてるだけで絵になる



「美しい人に悪い人はいないもん」

「クスッ、美しいって言うのはオレに言ってくれてるのかな?
とっても光栄だけど、オレからしたら君の方がずっと美しいよ」



こんなに眼福なうえに、幸せな時間が今まであった?結論、無い
私、今すごく満たされてる



「ありがとうクロロ
美しい人に褒められるのは素直に嬉しいよ」



真っ直ぐにクロロを視る
たぶん、悪い人じゃないし怖いとも思わない…けど、
それはきっと『私にとって』なだけなんだろうなぁ…



「クロロはさ」

「ん?」

「どうして、私に声をかけてくれたの?」

「それは ラムが美しかったから、かな?」



ノックアウト
眩しすぎる、あまりに眩しい美しさ
でも、視えるんだよね…クロロの色が



「ねぇクロロ」

「なんだい?」

「ヒソカ、って人 知ってる?」



私、駆け引きとか面倒なの好きじゃ無いから
どんなに美しい人でもそれは同じ
私は変な回り道はしない、真っ直ぐストレートだけ



「あぁ」



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