長編 禁じられた二人
□episode 2〜お互いのこと〜
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今日は私の家に夢莉が来てくれた。
でも、予想外に美優紀が来てしもうてちょっと焦ったけどなんとか帰ってくれたから良かったな。
「彩さんの部屋ってすごく綺麗ですね?」
『そう?』
「うん、まるで誰かが片付けてくれてるみたいや。」
夢莉は案外…察しが良いのか部屋を見回し始めた。
ちょっとあかん気がして、話を晒すことにした。
『そうや、私らってなんもお互いのこと知らんことない?』
「え?あー…そうですね。」
『じゃあ、私から聞くな?』
「なにを?」
夢莉は急に話を変えたからか、ついてこれてない感じやった…
ちょっと不自然かな。
『夢莉って、普段なにをしてるん?』
「私は、大学に行きながらこれでもモデルを少し…しまして。」
『えっ!?そうやったん!』
かなり驚いた…
そうやったんや、だからやけにオーラがあるんや。
『知らんかったわ…』
「まぁ、有名やないんで。彩さんは?」
『私は一応、シンガーソングライターをさせてもらってるんや。事務所にも所属させてもらってる。』
「へぇ〜、やからそんなに良い声してるんや。」
夢莉はボソッと言ったけど、その言葉が嬉しく少し照れてしまった。
『な、なんやねん…それ。』
「へ?あ、口に出てたか…」
この子は天然なのか、それとも狙ってるのか…まだ付き合って日が浅いから分からない。
「私、彩さんの歌声をまだ聴いたことないけど…なんか良い声やなって出会ってすぐに思ってたんです。」
『夢莉…』
私はその言葉やっぱり嬉しくて、自分のことが好きとか可愛いと言われる何よりも…シンガーソングライターとして声を褒めてもらえるのが嬉しい。
今まで、学生の時から美優紀も含めて何人かと付き合ってきたけど、、
ちょっとこの子は…夢莉は違うなって、今感じた。