短め
□4.休みの過ごし方~メンバー~
1ページ/1ページ
ピンポーン♪
彩「は〜い」
ピンポーン♪
彩「ちょ、まだ数秒しか経ってへんわ!」
ピピピン…ポーーン
彩「…ッ!何やねん、もう!」イラッ
ガチャ!!
『さやかぁー!!遊ぼ〜!』
平日の昼前にインターフォンが鳴るという事は宅配か。いや、何も注文してないはずだから来客?
色々と考えながら聞えもしない扉越しに返事をすると、またもインターフォン……せっかちな人かと思っていると、連打からの長押しピンポーンと鳴った。
流石にせっかちだけでは済まされないとイライラしながらも扉を開けると同期で恋人の名前がいた。
彩「はぁー…何やねん、いきなり来てピンポーン連打しよって…もー!」
『ごめんごめん(笑)とりあえず邪魔するで!』
彩「は??ちょ、も〜ほんま何やねん;;」
怒り通り越し呆れている彩の前をスルリと横切れば返事待たずして家に入り込んだ。
人の用事等聞かずに、いきなり現れて勝手に入り込む身勝手な名前だが、彩は呆れながらも珈琲を注いであげていた。
彩「で?今日はいきなり来て何の用なん?」
『え?用は無いけど…あ、もしかして予定あったん?』
彩「いや別に何てあらへんけど、何か用事あったんかな?って思っただけ」
『ん〜…何か朝起きたら彩に逢いたくなったから来た(笑)』
彩「恥ずかしい事言わんでええねん!///」
真っ赤になった顔をそっぽ向いて手で隠す彩に名前はニコニコ笑い、それを見てまた彩は赤くなっていた。
『今日は何する予定やったん?』
彩「別に。家でのんびり過ごすつもりやっただけやで」
『なら今日はスーパー行って、昼も夜も一緒にご飯作ってのんびり過ごそう!』
彩「それ、いつもの休みの過ごし方と一緒やないかい」
『あ、そうやね…まっいいか(笑)』
彩「そやな、まぁいいか(笑)」
『なら近くのスーパーへゴー!!』
彩「お〜(笑)」
いつもの休みと同じ過ごし方。
いきなり来る名前と、
いつも通り笑い合って、
いつも通りの予定立てて、
いつものスーパーに行って、
いっしょに料理して、
いっしょにのんびりして、
いっしょのベッドで寝る。
それがいつもと同じ休みの過ごし方で、飽きないか?って思う人もいるだろうけど、何気無い会話の内容が違ったり、スーパーまで遠回りしたり、ちょっとした事で楽しくなるのは名前と一緒だから楽しいんだろうなと思う。
彩「あかんで、野菜も食べなさい」
『赤いまん丸の物体だけは勘弁して下さい!』
彩「プチトマトをベーコンで巻いてるんやから美味しく感じるって」
『感じるだけで実際美味しくないかもよ?;;』
彩「ウジウジ言わんと、はよ食ぃや!」
『ギャーーー!』
いつもの同じ過ごし方、同じなのに新鮮に感じて、楽しく過ごしてます。