短め
□7.イケメン×イケメン=???~メンバー~
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朱「うん、やっぱあの2人がメンバーに囲まれてたらハーレムにしか見えへん!」
菜「だいたい、あの2人がじゃれてる所見たら男子がじゃれてるように見えるわ」
夢「あ、それ分かります。あれこそBLって感じがしますね」
朱「うんBL感は分からへんけど、男子2人が戯れてる感じはするなぁ」
3人が話題にしているのは後輩達に囲まれているノリが良く面白い、そして優しく時に厳しく、頼りになり、先頭を走ってくれるイケメンの山本彩と、対照的に、皆の輪から少し離れて見守るタイプで、周りを見渡して物事を冷静に判断したり、縁の下の力持ちのようなイケメン苗字名前だ。
一言で言うと彩は赤、名前は青と真逆の色だが2人は相性が良いのか、いつも一緒だ。
彩「……で、さっき私等の事何か言ってなかった?」
『うん、視線感じてたで』
菜「ほんま、こう見たら女子なのに女子に囲まれてたら男子やな(笑)」
彩「何が男子や!女子や」
『そうや、彩は可愛い女の子やで』
彩「なっ…///」
名前がニッコリ笑いながら彩の頭を撫でると、彩は硬直して赤面していた。
朱「ハハハッ!ほんまや、私達より女子かもしれへんなぁ」
菜「ほ〜、女子の前じゃイケメンやけど、名前の前なら女子になるやなぁ〜」ニヤニヤ
夢「驚きですね。まさか彩さんがこうなるなんて…」
彩「ちゃ、ちゃうわ!いきなり名前が変な事言い出すから!」
『彩、あっちに行こ。座ってゆっくりしよ、眠い』
彩「ちょっ、手離して!ちゃんと言わな、あかんねん!」
『ええやん、行くで』
彩「まだあかん!!」
菜「は〜い、行ってら〜」ニヤニヤ
ギャーギャー言っている彩に顔色一つ変えず、寧ろあくびをしながら連れ去った名前を朱里、菜々、夢莉はニヤけながら見送った。
夢「イケメン×イケメン=BLでは無いんですね。イケメン×女の子になるんですね」
朱「見て、彩が膝枕されてるで」ニヤリ
菜「あれは彩が膝枕される方になるんやな」
意外や。と言いながら見ている3人。
視線の先には、端にあったソファーで名前が座って彩を寝かせて膝枕をしていた。
先程の事があった彩は3人を警戒中。
彩「何や、もう見んなや!///
あかん!もう名前、降りてええやろ?」
『だーめ、じゃあ顔をこっちに向ければええやん』
そう言うと彩を仰向けに寝るように言った。
『ほら、そしたら一人称しか見えへんやろ?』
彩「…///」
そう言って彩の目元にタオルを置いて寝やすいようにすると数分後には寝てしまったようだ。
そんな彩の寝顔を眺めながら一人称は愛しそうに見つめていた。
ーーー
『あ、菜々、朱里、夢莉ちょっと』
クイクイ
手招きして呼ぶ名前に3人は顔を見合せ、何だろうと思いながら近くに行った。
『もっと顔近づけて』
菜・朱・夢「何(ですか)??」
『あんまり一人称の彩をからかわないでくれへんか?』ギロッ
菜・朱・夢「ヒィッ!!」
『よろしくな』ニコッ
菜・朱・夢「は、はいぃ!!」
それから3人は2人でいる所を見てもニヤニヤしたりしなくなった。
彩「何やろ、最近3人がニヤニヤもせぇへんようなって逆に怖いわ」
『まぁ…ええんちゃうん?これでのんびり出来るし』
彩「そやな(笑)」
本性を知らない彩は幸せそうに名前と笑い合っていた。
『ふっ』ニヤリ